chiharu410kun’s diary

成東高校陸上競技部の状況と成功メソッドについて掲載

ホン凄ばなしシリーズ②

「種目変更」

これまでも入学時からシーズン終了まで自分が望む種目を行ってきて、シーズンオフのこの時期に種目変更をした部員は少なくありませんし、驚くことでもありません。種目変更を考えるとき「何を基準に変えよう」と思うんでしょうね。顧問と相談もあれば、ズバッと申し出てきてスパッと変えていく人もいました。基本的には自分がやってみたい種目を行うのが一番です。

「ホン凄ばなしシリーズ②」

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M高校時代に、身長150㎝、体重50㎏で中学校時代は100mや走り幅跳びをやっていたとのことでした。記録的には15”をやっと切って、幅は3m70位で、当然ですが県出場はできていませんでした。入学後は短系の練習で、新人大会の支部も当然通過できません。こちらもどの種目だったら「上へ」進んでいけるのか、考えたり、相談したりしていました。

1年のシーズンオフのある日に「先生、私800mにします!」と言ってきました。「エッ!?」驚きました。がいろいろ考えた末の決断だったんでしょう。とはいうものの・・・。練習menuの考案は大変でした。どこからやる?勉強でいえば高校生が小学生のレベルからやり直すのに似ているかな(笑)。

でも覚悟を決めた人間は”強い”ですね。どんどん変わっていきました。体重は38㎏まで下がり「大丈夫か?」と心配しましたが、「栄養の本を基に摂っているので大丈夫です」と。走力もどんどん伸びて、2年生の支部予選では第1位通過、県新人は第9位と入賞にあと一歩でした。

3年の総体では準決勝であと80mまで2位で激走しましたが、後続に飲み込まれ敗退しました。finish後、駆け寄った応援の部員たちはその走りっぷりに感動し、泣いていました。思わず自分も(以前の姿から別人になった彼女を思い出し)涙しました。今でも鮮明に覚えています。入学時を考えたら想像できない成果をあげました。

人間て、凄い力を秘めているんだなと気づかされた思い出です。あの子に出来たのだから君にもできるのです。誰にでもできるのです。燃えるような気持ちで挑みましょう。

彼女は栄養学の勉強するために関連学部に入り、関連会社に就職しました。人生を開拓した一人です。

《今から明日から未来のための勝ち組習慣》